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「初夏の展」は、私たちにとって新しい展示会になると思う。

イメージをアクセサリーで表現したい。例えば季節の移ろいを感じることから広がる想像や、生活の中から得た気づき、どこかに置いてきた微かな記憶。そういうものをアクセサリーに映したいと思う。飾るものではなくて、内面に添うもの。身につけたときにいい空気があるもの。そういうものはいつも新しい存在でいられると思う。

イメージを形にするとき、yraは言葉とともに歩んでいます。アクセサリーと言葉は一見関係がないかのように思われるけど、yraにとって言葉はとても親しい存在です。「言葉」と「もの」がお互いに影響しあったり歩み寄ったり、時には「本当にそうなの?」と相手を見つめたり、新しい意味を与えたり。すべてのものがうまく岸に辿り着くわけではないけれど、少しずつ距離を縮めることで辻褄が合っていくこのプロセスが楽しい。

今回の展示会では、これまでつくってきたアクセサリーと、共に歩んできた言葉たちを一緒にご覧いただきます。言葉を綴ることは、自分の経験を露呈しているようで恥ずかしい。でも、アクセサリーと言葉の関係を信頼していること、それはやはりyraのアイデンティティなのではないかと。ぐるっと回って、今そんな風に感じられる時がやってきました。今が過ぎたら、やっぱりちがうって思うかもしれないし、恥ずかしいからやめようって言い出すかもしれません。なので今やってみたいと思います。

アクセサリーと言葉、性質の違う2つの間を行ったり来たりしながら、頭の中で広がるイメージを楽しんでいただけたら嬉しいです。そして、そのイメージがアクセサリーをより近い存在にしてくれることを願っています。




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「 初夏の展 」
2018年6月2日(土) - 6月10日(日)
13:00 - 18:00 (最終日は17:00まで)

ANTIQUE belle
京都市中京区姉小路通御幸町東入丸屋町334
antiquebelle.com



淡々とした日々の中で
ふと通りすぎるもの

目に見えないもの
さわれないもの
いつかなくなってしまうもの
それを留めておきたいと思う

こう書くと
アクセサリーじゃなくてもよかったんじゃないか、と
思われるかもしれないけど、

いつかどこかでひろったものたちは
誰かにとっての日々の中で、いい空気となってほしいと思う
それは、身体にしっくりと馴染み、
内面に添うものであってほしいと思う
だから、やっぱり私はアクセサリーをつくります







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